健康になるための情報ブログ

健康、栄養素、有害化学物質、サプリメント

燃焼系サプリメントの種類

①脂肪動員ホルモンの分泌をサポートするタイプ

人間の体は活動エネルギーが必要な状態になると、脳が脂肪を分解してエネルギーを生成するように命令を出します。その命令を受け分泌されるのが、ノルアドレナリンやアドレナリンなどの「脂肪動員ホルモン(アデポキネチックホルモン)」。このホルモンの働きにより、脂肪を分解する酵素(リパーゼ)が活性化されます。リパーゼの働きにより、脂肪が分解されてグリセロールと遊離脂肪酸に変化し、血液中に放出。その放出された脂肪酸がエネルギーとなり燃焼されるのです。脂肪動員ホルモンの分泌をサポートするタイプのサプリメントは、脂肪動員ホルモンの分泌を正常化し、脂肪の燃焼促進に効果を発揮します。

脂肪動員ホルモンの分泌をサポートする主な成分:カプサイシン、カフェイン、オルニチン、アルギニン、チロシンなど。

 

②褐色脂肪細胞の活性化を促進するタイプ

人間の脂肪は、体内の余分なエネルギーを皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積する白色脂肪細胞と、脂肪を燃焼し熱を産生する役割を担っている褐色脂肪細胞の2つに分類されています。つまり、褐色脂肪細胞が活性化するということはそれだけ、脂肪を燃焼させるパワーが高まるということ。褐色脂肪細胞の活性化を促進するタイプのサプリメントは、その褐色脂肪細胞を活性化させ、脂肪燃焼効果を高める働きを期待できます。

褐色脂肪細胞の活性化を促進する主な成分:共役リノール酸(トナリンCLA)、EPADHAなど。

 

ミトコンドリアの活動をサポートするタイプ

人間の細胞の中にはミトコンドリアという粒子が含まれており、そのひとつひとつが脂肪を燃焼する働きを持っています。ミトコンドリアは脂肪の焼却炉とも呼ばれており、脂肪を燃焼させるためにはミトコンドリアの中に脂肪を入れる必要があります。脂肪分解酵素リパーゼによって分解された脂肪は、脂肪酸とグリセロールにわかれ、血液の中に放出され全身の細胞へと運ばれていきます。エネルギーを必要とする細胞は、血流にのってやってきた脂肪酸を細胞内に取り込み、ミトコンドリアへと運ばれるのです。この時、ミトコンドリアの活動が鈍っていたり、脂肪酸の取り込みに不具合が生じていたりすると、ミトコンドリアは脂肪の焼却炉としての活動を正常に行うことができなくなってしまいます。ミトコンドリアの活動をサポートするタイプのサプリメントは、ミトコンドリア自体の働きを活性化させる効果や、脂肪酸の運搬をサポートする効果などを期待することができます。

ミトコンドリアの活動をサポートする主な成分:L-カルニチンコエンザイムQ10カテキンなど。