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自然界に生息する動・植物がもつ経口毒

口から入る毒は「経口毒」という言葉でよく知られ、文字通り口から入って身体を犯す毒のことです。具体的には食品添加物などを指します。こうした添加物はアトピー性皮膚炎の原因になることや発がん性などが懸念されています。

自然界には多くの「毒」が存在していますが、動物や植物がもともと保有している有害成分や食物連鎖で体内に取り込まれて毒化した魚介等の毒も含めて「自然毒」と言います。

「自然毒」
①きのこ毒、植物毒のような植物性自然毒
②フグ毒、下痢及び麻痺性貝毒のような動物性自然毒
に大別されます。

「ふぐ」と「きのこ」による食中毒は毎年一定の割合で発生しています。事件数では全体の10%、患者数では1%程度に過ぎませんが、細菌・ウィルスによる食中毒よりも死亡率が高いのが特徴です。

カビによる中毒にも注意が必要です。カビ毒の原因物質はアフラトキシンと言われ、20種類あまりが知られていますが、なかでもアフラトキシンB1は強力な経口発がん性を有しています。

カビ汚染された穀類を食べると食中毒を引き起こし、急性の症状としては脳炎症状、急死する場合もあります。慢性毒性として経口発がん性(肝ガン)も認められています。また、汚染穀類を乳牛の飼料として用いると、牛乳中にカビが移行することもありますので、予防方法としては、収穫した穀類をカビが発生しないように貯蔵方法や輸送条件にして、まずカビ発生を抑えること、そして変色、異臭、おかしな味のする食べ物の摂取を避けることです。