健康になるための情報ブログ

健康、栄養素、有害化学物質、サプリメント

有害化学物質の混入ルート

経口吸収
食物や薬を口から取り入れることをいいます。
食品添加物や農薬などは確かに危険ですが人類の長い歴史の中では自然界にある毒物が口から入る危険性についてはさまざまな防御システムを作ってきました。
口に入れる前に色や形、匂いなどで安全を確かめ、口に入れたら食感や味で確認、飲み込んでしまっても消化器官が危険を察知すれば嘔吐したり下痢したりして排泄します。
それでも排泄できずに侵入した毒は肝臓に運ばれ分解・解毒され、90%以上が解毒されます。


粘膜吸収
呼吸することで有害物質を吸入すること。
衣服の防虫剤、芳香剤、消臭剤、塗料、壁紙、電子蚊取り線香などが該当します。
粘膜吸収は、経口吸収とは異なり、空気と一緒に吸い込んだ有害物質は心臓から血液循環に乗って全身を巡り、体内に吸収されるので、非常に危険性が高いと言えます。

環境ホルモンを脅かすダイオキシンを思い出していただくとその凄さが分かると思います。 またアスベスト事件やシックハウス症候群も粘膜吸収に該当します。ダイオキシンは、プラスチック等の化学合成物質を燃やすときに発生されます。車の排気ガスにも含まれます。発がん性があり、環境ホルモン(内分泌かく乱物質)として働き、体内を脅かす有害化学物質です。

 

経皮吸収
皮膚を通して吸収されること。
医薬品や化学物質を含んだ日用品の直接使用、洗濯物に残留した化学物質からの皮膚浸透、喫煙用のニコチンパッドなども該当します。皮膚浸透は、親水性の物質よりも、脂溶性を持つ化学物質のほうが皮下に浸透されやすいことが分かっています。経口吸収と違って体外への排出率はたったの10%です。